ある日、編集者のカプシーヌがリヨン近郊の田舎町モンヴァランに住む高名な作家シャルル・サン・ドニの家へやってくる。シャルルは妻と暮らしており新作「ペネロープの不在」を出版したばかり。彼の担当編集者であるカプシーヌは新刊PRの為、作家をかつぎだしTV出演と書店でのサイン会をやらせようと頼みに来たのだ。
ガブリエルはローカルTV局のお天気キャスター。いつものように番組の収録が終わりメイク室に戻ると初老の男がヘアメイクをしていた。TVのインタビュー番組に出演するシャルルだった。目と目が合いシャルルの浮気心に火がつく。インタビュー終了後、関係者一同が集うパーティーに出席したシャルル。1人でカウンターに座っているガブリエルに見とれる。
翌日、書店のサイン会でガブリエルと再会したシャルルは、オークション会場へ一緒に行こうと彼女を誘う。会場に若いハンサムなポールがスポーツカー(ホンダS800クーペ)でやってくる。彼はシャルルを見つけると突然悪態をつき、ガブリエルに気づくと強引にも彼女に言いよる。さりげなく相手を無視するガブリエル。
ガブリエルが気になるポールは、TV局の入口で彼女を待ち伏せし食事に誘う。ポールの父はゴダンス化学研究所の創設者で10年前に亡くなっていた。ポールは父の遺産を相続し、毎日仕事をせずブラブラしていた。
オークション会場でシャルルは1冊の本(ピエール・ルイス、エドワール・シモ挿画の「女と人形」)を競り落としその場でガブリエルに渡した。帰りにリヨン市内にあるPARADIS(天国)と名付けた仕事場へガブリエルを誘う。ごく自然に結ばれる2人。ガブリエルは夕方仕事の為、去りがたい思いで部屋を後にしようとしたが、あまりに落ち着きはらっているシャルルに腹をたて口げんかをしてしまう。
翌日、TV局にいるガブリエルのもとにポールが花束を届けに現れた。彼はガブリエルに求愛するが、ちょうどその時シャルルからカード付の花束が届きメッセージを読んだガブリエルはポールを置き去りにしてTV局を飛び出してしまう。
順調に愛の日々を送るシャルルとガブリエル。ある晩執筆が進まないシャルルは彼女を秘密の社交場に連れていった。彼は何も知らないガブリエルを上の階の乱交用の部屋へ導く。帰りの車中でぐったりとしているガブリエル。翌日からシャルルはロンドンに出張で、でかけてしまった。ガブリエルは彼の仕事場を訪ねたが、鍵が換えられていて入れない。ショックを受けた彼女は寝込んでしまう。
元気がないガブリエルをポールが見舞いに。気分転換に海外旅行を提案するポール。旅先で徐々に明るくなるガブリエル。ある日、酔ったはずみでポールの求婚を受けてしまう。2人の男に愛されている彼女にはまだ過酷な運命が待ちかまえていた。