1968年ローマ生まれ。1986年に美術学校を出てカメラマン助手となる。その後、数年間絵画に専念。1996年短編映画「Silhouette」で監督デビュー。翌‘97年「Silhouette」を含む3部構成の初長編「Terra di Mezzo」を発表。

1998年、ドキュメンタリー「幸せのシャッターチャンス~ナポリ・結婚式カメラマン」Oreste Pipolo,fotografo di matrimony(NHK・BS1で2001年に放映)をナポリで撮影し、同年2作目の長編「Ospiti」を作り、ヴェネツィア国際映画祭でコダック賞、アンジェ映画祭で奨励賞、バレンシア映画祭で最優秀作品賞など数々の賞を受賞。3作目の「Estateromana」もヴェネツィア国際映画祭に出品される。

2002年「剥製師」L`imbalsamatore(イタリア映画祭2003で上映)が第55回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品。同作は観客と批評家の双方から高く評価され、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の最優秀脚本賞、最優秀助演男優賞他、イタリア国内の賞を数多く受賞した。

2005年ベルリン国際映画祭で「Plimo amore」が最優秀音楽賞の銀熊賞を受賞。2008年カンヌ国際映画祭で「ゴモラ」がグランプリを受賞。同映画祭ではパオロ・ソレンティーノ監督の「イル・ディーヴォ」Ildivo(イタリア映画祭2009で上映)も審査員賞を取り、ゼロ年代イタリア映画界の底力を全世界に知らしめた。




1960年イタリア生まれ。1989年、ローマを拠点に製作会社ファンダンゴを設立。その後、20年に渡り製作した映画はカンヌ、ロカルノ、ベルリン、ヴェネツィア、ロッテルダム、東京など国際映画祭で多くの賞を受賞。「ゴモラ」ではイタリアの権威あるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の最優秀プロデューサー賞を受賞(3度目)。ファンダンゴはイタリア映画界のみならず世界各国の映画人と組んでいる。2010年東京国際映画祭にコンペティション部門の審査員として来日。

主なプロデュース作品:「クワイエット・ルーム」(1996年 監督:ロルフ・デ・ヒーア)、「ダスト」(2001年 監督:ミルチョ・マンチェフスキー)、「愛の神、エロス」(2004年 監督:ウォン・カーウァイ、スティーヴン・ソダーバーグ、ミケランジェロ・アントニオーニ)、「シルク」(2007年 監督:フランソワ・ジラール)、 「7つの贈り物」(2008年 監督:ガブリエレ・ムッチーノ)