ポーランド映画界で衝撃的なデビューを飾り「第三の新人」と 呼ばれたスコリモフスキは、その後共産主義下の祖国を離れ、 世界各地を流浪しながら映画を撮り続けてきた。
オリジナル取材に基づく各時期の詳細な作品解説、本人の談話、 現場の撮影ルポ等、さまざまな角度からその世界を探究する。 作家の全貌をコンパクトに見渡せる、待望のスコリモフスキ研究書。
紀伊國屋映画叢書・1
『イエジー・スコリモフスキ』
遠山純生編/
A5判並製/256頁/定価2,310円(本体2,200円+税)
紀伊國屋書店出版部
イエジー・スコリモフスキ略伝
スコリモフスキとの一問一答
ポーランド期
習作短編『身分証明書』 『不戦勝』 『バリエラ』 『バリエラ』撮影風景 『出発』 スコリモフスキに訊く 『出発』をめぐって 関係者は語る——ウィリー・クラント 『手を挙げろ!』 『手を挙げろ!』撮影風景 関係者は語る——デイヴィッド・クローネンバーグ 映画音楽作曲家としてのクシシュトフ・コメダ スコリモフスキを取り巻くポーランド映画界の状況
流浪期
『ダイアローグ 20-40-60』 『ジェラールの冒険』 『早春』 『キング、クイーンそしてジャック』 『ザ・シャウト』 スコリモフスキの一幕劇『誰かが溺死する』 関係者は語る——ロマン・ポランスキ
英国期
『不法労働』 『成功は最高の復讐』 『ライトシップ』 関係者は語る——アンジェイ・コステンコ
合衆国⇔ポーランド期
『春の水』 『30 ドア 鍵』 関係者は語る——ファビエンヌ・バーブ 『アンナと過ごした4日間』
実現しなかった企画
遠山純生
1969年生まれ。映画研究、ライター、翻訳、編集。 主な仕事にエスクァイア・マガジン・ジャパンのe/mブックスや、 映画パンフレットの執筆、編集など。 訳書に、ボグダノヴィッチ『私のハリウッド交友録』他。